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オヤ3131 列車の内部を見て驚きです。

イベント 2023-04-05
 オヤ3131は昭和12年に製造された客車で、太平洋戦争時代は進駐軍の食堂車として利用されたこともあります。その後改装され、新線の開通時に車両が周囲のものにぶつからず走れるかを測定する建築限界測定車として2010年頃まで使用されてきました。
測定するための矢羽根が何本も車両から突き出ている姿が、かんざしをつけた花魁をイメージするということで、「おいらん車」という愛称で呼ばれ、「働く車」という見地から「昭和のドクターイエロー」とも評されています。

  現在では全国で2台しかない希少車両でもあります。
  内部は測定車として矢羽根が接触するとランプがつく仕組みになっています。
  長期間の測定のため2両目は従業員の休憩スペースとなっており、台所もついているほか、ダルマストーブや大正時代のスピーカー、網棚などもあり、昭和のレトロな雰囲気に包まれます。

  内覧会には大勢の皆様がお越しになり、午前中の内覧は2回に分けて実施しました。
  初日は弊社の鳥塚社長が食堂車から限界測定車に改装された歴史が刻まれていることを説明すると、うなずきながら説明に聞き入ったり熱心に写真や動画を撮る姿が見られました。

 矢羽根の説明をする社長と聞き入る参加者の皆様!

いよいよ内部へと入りました。

群馬県からお越しになった50歳代の男性は、「全国に2台しかない測定車の中が見られるのは非常に貴重な体験です。客車は小さい頃に走っていたもので、懐かしく思い出深いです。今日来て良かった」と話されていました。

  2日目はレールパークの竹内園長が解説し、2日間で合わせて約400人がレールパークに来場、うち200人以上がオヤ3131の内覧会を楽しみました。

  「解説が非常にわかりやすく楽しかった。」「今後も機会があればレールパークを訪れたい」という声を数多くいただきました。ご来場の皆様ありがとうございました。
    なお、8(土)はあいの風とやま鉄道から譲り受けたラッセル車をレールパークに展示する予定です。