お知らせ

慰霊碑巡礼を実施しました

お知らせ 2026-08-15
 えちごトキめき鉄道沿線は、明治19年の直江津―関山間の開通から今年で140年を迎えます。長い歴史の間には、豪雪や災害、鉄道建設工事など、幾多の困難と、先人たちの努力が刻まれています。
 
 8月4日、当社では沿線各地に建立されている慰霊碑を巡礼し、列車事故や雪崩、鉄道工事などで尊い命を落とされた方々へ哀悼の意を捧げるとともに、今後の安全運行を祈念しました。
 
 昨年に引き続き、平井代表取締役社長をはじめ、総務課、安全推進室、糸魚川駅の社員が参加したほか、今年は、勝山大雪崩遭難の慰霊碑で、JR西日本金沢支社の皆様と合同で清掃および巡礼を行いました。
 
 最初に訪れたのは、日本海ひすいライン青海―親不知間に建立されている勝山大雪崩遭難の慰霊碑です。
 この事故の背景には、大正10年12月から翌11年にかけて、日本海側一帯が30年来といわれる豪雪に見舞われたことにあります。
 そして大正11年2月3日、除雪作業員を乗せた列車が勝山トンネル西口付近で雪崩に巻き込まれ、90名が亡くなり、40名が重軽傷を負う鉄道史に残る大惨事となりました。
 
 一行は二手に分かれ、青海側(勝山雪崩遭難碑)と親不知側(深谷慰霊碑)にて除草作業を行った後、犠牲となった方々のお名前が刻まれた慰霊碑の前で、一人ひとりが静かに手を合わせました。
 
青海側(勝山雪崩遭難碑)の様子

親不知側(深谷慰霊碑)の様子


 続いて、第一外波トンネル付近に並ぶ2基の慰霊碑を巡礼しました。
 
 ここには、昭和2年の豪雪時、警戒巡視中に雪崩で殉職した職員の方々、そして昭和20年に除雪用モーターカーと列車が衝突し亡くなられた4名を慰霊する碑が建立されています。
 
 一行は献花と黙とうを行い、安全を支えてきた先人たちへ哀悼の意を捧げました。
二基並ぶ第一外波トンネル付近の慰霊碑。青海側の慰霊碑には「保線魂」の墓碑銘が刻まれています。

 続いて能生駅構内に建立されている、昭和41年から44年にかけて実施された糸魚川―直江津間複線電化工事で殉職された25名を慰霊する碑を訪れました。
 
 今年も慰霊碑周辺の除草作業を行い、慰霊碑を清めた後、難工事に命を懸けられた先人たちへ献花と祈りを捧げました。
慰霊碑周辺の除草作業
能生慰霊碑

 最後に訪れたのは、妙高はねうまラインの二本木―関山間の大田切橋梁付近にある殉難碑です。
 これは昭和21年12月19日に発生した「大田切脱線転覆事故」で殉職した方々の霊を慰めるために、当時の直江津機関区と保線区の職員一同と関係者により、事故発生から5年後の昭和26年に建立されたものです。
 この付近には、明治33年信越本線の最難関工事とされた関山~妙高高原間の工事を請け負った企業が、流行病や土砂崩壊等で命を落とされた79名を慰霊するため建立された大田切工事碑もあります。
 大事故や難工事による犠牲者を想うとともに、慎んで後世の安全を祈りました。
大田切にある殉難碑
 
 鉄道の発展と安全を支えてきた背景には、多くの尊い犠牲と先人たちのたゆまぬ努力があります。
 当社では、慰霊碑巡礼を通じて犠牲になられた皆様のご冥福を祈るとともに、その尊い犠牲と先人たちの思いを決して忘れることなく、「安全は輸送業務の最大の使命である」を心に安全運行に日々精進してまいります。