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妙高市立妙高小学校4年生が地域の歴史などについての研究成果を発表

イベント 2021-03-20
 妙高小学校4年生は、地域の歴史などの研究をテーマに、1年間にわたり実施に取材をしながら研究を重ねてきました。
 地域の郷土食たけのこ汁が、昔、身欠きにしんを使っていたことを古老から聞いたことがきっかけで、ニシンはどうやって新潟に運ばれたのか疑問を感じ、北前船の存在を発掘したり、鉄道輸送にも興味を持ったそうです。実際に北前船ゆかりの神社や直江津駅などを取材して研究を続けてきました。
 3月19日成果発表では、保護者や児童の研究にかかわった皆様20名以上が参加する中、グルーごとに発表しました。
 
 鉄道の敷設の発表では、当時の政府が鉄道の敷設を決めた経緯や、難工事を克服して鉄道をひいたという歴史、これにより地域にあった「大鹿たばこ」などの産業が、全国に流通したことなどを説明しました。そして「昔の人たちの努力はすごいと感じた」と話しました。

 さらに坂口新田地域のある大田切築堤(橋梁)を紹介し、素晴らしい築堤が130年以上前に当時の人たちの手により作られた。昔の人のおかげで今の生活がある、昔の人たちに感謝したいと語りました。
 
 昭和53年に発生した土石流災害により、白田切川鉄橋が崩落したことを紹介し、自然災害の恐ろしさを伝えました。そして復旧の際に、当時岩手県で完成していた鉄橋をお借りして架設し、鉄道が復旧したことなどを解説していました。

研究成果の発表後、参加者が感想を述べる時間では、参加者が「わかりやすくよく研究されている」と感動していらっしゃいました。
弊社から参加した石黒孝良常務取締役経営企画部長は、大田切橋梁が今年1月に国の登録有形文化財になったことを紹介し、「素晴らしい研究成果の発表でした。是非皆さんからも実際に大田切橋梁をご覧いただき、先人の偉業を目で見ていただきたい」と話していました。


児童たちはこの研究を元に、新年度以降冊子を作ろうと意気込んでいらっしゃいました。是非地域の鉄道に興味を持っていただき、研究を続けてほしいですね!