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6月9日、津波避難誘導訓練を実施いたしました。

イベント 2021-06-11
 訓練は、「震度7の大地震が発生し日本海沿岸に大津波警報が発令された」との想定で、日本海ひすいラインを運行する列車を、谷浜―有間川間で緊急停車し、足が不自由な方一人を含む20人の乗客を、最寄りの上越市指定緊急避難所、「阿比多神社」に避難誘導するものです。


谷浜―有間川間に緊急停車!

 停車中に貨物列車がすれ違うなど危険な状況下での避難誘導になりました。
 列車通過までは、車内で待機。

 運転士が避難誘導の責任者として乗客の状況を把握し、速やかにドアを開けて足の不自由な方を先頭に、次々と乗客を降ろしていきました。


 日本海側沿岸は、大きな地震が発生した場合、津波が短時間で押し寄せるといわれています。いち早い避難が必要不可欠ということで、避難用のはしごなどをかけずに実施しました。
 弊社の沿線では、谷浜-有間川間と市振駅付近が海岸線に近く、海抜も低い位置にあります。上越市のハザードマップによりますと、谷浜海水浴場付近で、津波到達予想時間が約8分で、津波浸水深が、約9,6メートル、長浜町内会館付近では到達時間が約13分で、浸水深が4,2メートルと予測されています。



 運転士が、乗客全員の降車を確認すると、停車位置から最寄りの、谷浜地区にある4つの上越市指定緊急避難所の中で、海抜37メートルと最も高い位置に建つ「阿比多神社」まで、避難誘導を開始しました。
 



 9日は朝から気温が上昇し、日中は30度近くまで気温が上昇する暑い一日となりました。
 阿比多神社の参道には、150段の非常に急な階段があり、参加者はいち早い避難を心掛け、汗びっしょりになりながら足早に登っていきました。
 
 今回は、速やかに全員を無事に避難誘導することができました。

 安全推進室の花水室長は、今回の訓練を冷静に実施することができたことを高く評価し、今後もお客様の安全を第一に、冷静に速やかに避難誘導することの大切さを強調していました。


 その後、谷浜地区にあるほかの3つの避難所を、全員で実際に歩いて確認しました。
長浜地区 高台(海抜 20M)

悦翁寺(海抜12,4M)谷浜駅最寄り

西栄寺(海抜12.2M)谷浜駅最寄り

 
 運転士の感想
 非常に良い経験になった、実際にはパニックになるような場面だと思うが、運転士は、お客様の命を預かる業務ということを肝に銘じて、どんな時も、冷静に避難誘導できるよう心がけていきたい。
 
 安全推進室 花水室長のコメント
 今回の訓練は熱心に冷静に取り組むことができたと思う。津波などの大規模災害はいつ発生するかわからない。弊社の沿線でも昔、津波の被害があったと記されている。
 このような訓練を定期的に実施することで、冷静沈着に行動することや、お客様の安全を守れる行動がとれることが大切と感じる。